凍結した道路を山に向かって10分。
事務所に着くと、真っ先にストーブのスイッチを「ON」に。

デスク横にあるロッカーに手を置くと
そのままくっついてしまうのではと思えるほど冷たい。

 

ロッカー

 

郵便局時代から使われてきたスチールロッカー。

冷たいイメージと事実冷たいスチール家具。
アメリカの高度経済成長期に、建物の高層ビル化に伴う建築基準法の耐火性の
基準を満たすものとして作られたと言われています。

木の温もりという言葉はありますが、鉄の温もりとはあまり聞かないですが
実際の冷たさは別として、私はこのスチールロッカーに、どこか温かみを感じてしまいます。 

この建物の木やガラスやコンクリートやペンキとずっと一緒に何十年もここにあって
同じ時間をずっと共有してきたのだと思うと、この鉄のロッカーが冷たいものではなく
温かい木の温もりやゆがんだガラスの味わいと同じような、やさしい温度を感じます。
この建物が郵便局だったという、ちょっとしたロマンもそう思わせているのかもしれません。

古いものだけを揃えては、ただアンティークな空間になるだけですが
そこにあるべきものってあると思いました。