MACHITOKIは2012年12月25日より新潟県加茂市指定有形文化財「旧七谷郵便局」に
事務所を移しました。 この建物との出会いやこれまでのストーリーはこちらへ
この建物(現マチトキ事務所)は、昭和10年から昭和56年まで電話交換業務(2F)も
兼ねた郵便局として使われていました。
設計は、県庁の技師に依頼し、加茂の名大工、佐藤定一棟梁の施工です。
建築用材としては、林業経営も兼ねていた自家所有の山林から伐採した木を多く使いました。
屋根は瓦葺の寄棟で、正面玄関上にはマンサード屋根、縦横の下見板張りペンキ塗り
外壁に、窓枠や破風の白い線が洒落た雰囲気を奏でています。
よく見ると、玄関扉の彫刻欄間や隅棟瓦の先に逓信業務のシンボルである「〒印」も
見られます。
業務室内部は木床に腰板と洋風の造作ですが、応接室兼局長室の床の間や
天袋地袋の建具には、大変凝った和風の意匠が施されています。
この小ぶりな建物の中に、和洋折衷の職人技と魂が寄り添い、昭和初期の面影を
今日に伝えています。
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旧七谷郵便局の歴史
1926
大正十五年、七谷にも「七谷郵便取扱所」が設置されました。
1935
昭和十年二月十一日、七谷郵便取扱所は三等郵便局に昇格して七谷郵便局となり
七谷一円の郵便集配を行うことになりました。
取扱業務は、貯金預入と払戻、為替振出と払渡、書留、小包の引受、切手類の
販売など限られた範囲でした。
そしてこの年、現在の加茂市指定有形文化財の旧七谷郵便局を独立局社として
新築し、十月二十五日に移転しました。
郵便事業と共に、昭和十六年からは電話交換事務を開始しました。
1981
昭和五十六年、七谷に国道290号が新設開通し、それに伴い郵便局舎の新築移転に
よりこの局舎は使用廃止となりました。
2001
平成十三年、新潟県加茂市指定有形文化財に指定されました。
七谷に郵便取扱所を設置するまでは、地元の並々ならぬ努力があったそうです。